ふうせんバレーボールのルール
ふうせんバレーボールのルール
ふうせんバレーボールとは
ふうせんバレーボールとは
ふうせんバレーボールとは、障がいのある人も、障がいのない人も、子供も、高齢者も一緒に楽しむことができる新しいスポーツです。
重度な障がいがあっても、障がいの内容程度を問わず、一人一人が大切な選手として参加できます。
そして、障がい者と健常者が、共に集い競うふうせんバレーボールを通じて、相互の健康維持増進と、障がい者の社会参加意欲への一助となることを目的としています。
簡単に言えば、みんなで楽しくできるスポーツだと思ってください。
ふうせんバレーボールの歴史
ふうせんバレーボールの歴史
1989年冬、北九州市の片隅で「重い障がいのある人も一緒にできるスポーツがあったらいいな・・・・・」、そんな誰かの”つぶやき”から”夢”が生まれました。
これまでのハンディスポーツは、障がいのある人達だけでプレーするものだったり、自分の意志や自力で動けない人が参加できるものがあまりありませんでした。
そこで、これまで病院や施設、障がい者関係の団体などでリハビリやレクリエーション・行事として行われていた「ふうせんバレーボール」をアレンジし、誰もが参加できるスポーツ「ふうせんバレーボール」が誕生したのです。
(ふうせんバレーボール振興委員会 パンフレットより抜粋)
基本的ルール
基本的ルール
コートとネットは、バドミントン用を使用し、ネットから2.50mのラインをサービスライン(アタックライン)としています。ボールは、鈴入りの直径40cmのゴム風船を使用します。






チームの構成は、障がいのある人(HP)3名以上と障がいのない人(AP)3名以下の6名で、交代要員を置くことができます。(人数の制限はありません。)



6名全員が一度はボールに触れてからでないと、相手コートに返せませんが、6回以上最大10回まで触れることができます。また、一人の選手が触れることのできるのは2回までですが、連続で触れてはいけません。(ドリブルの反則)
試合は通常1試合15分の1セットの時間制で行うが、いずれかのチームが先に15点取ったらそこで試合終了です。点数はラリーポイント制でサーブ権の有る無しに関係なく、1点ずつカウントします。
サーブは第1サーブを失敗した場合、第2サーブを打つことができ、サーブはゼッケン番号順に行います。また、障がいの重い選手(ハンディレベル L1 L2)が、サーブをする場合、別の選手からトスのアシストやサーブ後に1打のアシストを受けることができます。サーバーは、得点する毎に次の選手と交替する。
アタックやサーブはアタックライン(サービスラインと同じ)より後方から行うが障がいの重い選手はこの限りではなく、競技者全員ジャンプしてのアタック、サーブは禁止です。
選手は4つのレベルで分けられ、競技中の6人のハンディレベルの合計が18以内になるようにします。
レベル | 判定基準(ふうせんバレーボ-ル競技上における) |
---|---|
L1 | ・自力でボールを追うことが困難で、すべてに介助の必要な人 ・当てるような打ち方でボールコントロールのできない人 ・ルールの理解できない人 |
L2 | ・ボールを追うこと、打つことに部分的介助の必要な人 ・指示やアシストがあればプレーできる人(L1とL3の間) |
L3 | ・ある程度自力移動が可能で、ボールコントロールのできる人 ・自力でプレーできるが、判断の遅れる人 |
L4 | ・障がいがあってもプレーに支障のない人 ・障がいのない人(アドバンテージプレイヤー=AP) |
※障がいのある人=HP(ハンディプレイヤー) 障がいのない人=AP(アドバンテージプレイヤー)
競技者6人の組み合わせ例
競技者A | 競技者B | 競技者C | 競技者D | 競技者E | 競技者F | 合計レベル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
例1 | L1 | L2 | L3 | L4 | L4 | L4 | L18 |
例2 | L1 | L3 | L3 | L3 | L4 | L4 | L18 |
例3 | L2 | L2 | L3 | L3 | L4 | L4 | L18 |
例4 | L2 | L2 | L2 | L4 | L4 | L4 | L18 |
例5 | L1 | L2 | L2 | L4 | L4 | L4 | L17 |
例6 | L1 | L1 | L3 | L4 | L4 | L4 | L17 |
例7 | L1 | L1 | L2 | L4 | L4 | L4 | L16 |
例8 | L1 | L1 | L1 | L4 | L4 | L4 | L15 |
※例3、例4の場合は、交流試合やレクリェーションの時だけ使用。
※大会の競技の場合は、必ず「L1」の選手が一人以上いること。
HPが非意図的にホールディング(ボールを持ったり、運ぶようなプレー)やドリブル(同じ人が連続でボ ールに触れるプレー)をした場合は、反則になりません。又、HPは、身体のどの部分を用いてプレーしても構いません
補助具(車椅子、松葉杖、杖)にボールが当たっても1打とはカウントされずにプレー続行となります。また、義足、義手は補助具ではなく、身体の一部であると判断します。
ゲームの進め方
ゲームの進め方
サーブ権は、キャプテンのジャンケンで決め、ゲーム開始の時に選手はアタックライン上に整列して、審判の吹笛の合図で挨拶し、終了の時も同様に挨拶します。そして、ネット際に移動して相手チームの選手と握手して試合終了します。
ゲーム時間が残り5分間からと第1サーブと第2サーブの間には、選手の交替とタイムアウトをとることはできません。選手の交替回数に制限はなく、タイムアウトは試合中に1回(30秒)だけとることができます。